検閲前夜のひらログ

おひまつぶしになれば、さいわいです。

これからのおっぱいの話をしよう

 おっぱいは、お好きですか。「おっきいおっぱいが好き」。よいですね、すてきです。「ちっちゃいおっぱいが好き」。ええ、わかりますよ。「ちっちゃいおっぱいを恥じらう子が好き」。そこ、いま、なんとおっしゃいました? もうけっこう、お引き取りください。

 胸が小さいのは、恥ずべきことか。そうではないだろう、と私は言いたい。もし、私の愛する人が、小さな胸を恥ずかしがっているなら、「なぜ? だれかがあなたの胸を劣ったものだと決めつけるの?」とたずねよう。自分の容姿が好きかきらいかというのは自由に感じることだが、どうか恥じることだけはやめて、そうする理由はどこにもない、と伝えよう。小さな胸の恥ずかしがり屋さんの彼女が、いるわけではないけれど。

 日本の商品化された美人像を見るかぎり、ふくよかな身体、一重まぶた、そばかす、傷跡、方言、高齢であることなども、小さな胸と同列に論じてよいように思われる。いずれも「好きだ」ではなく「恥じらうところが好きだ」と言われるようなものではないはずだ。「あなたの特徴に普遍的な価値はないけれど、私だけはその魅力をわかっているよ」と暗示をかけてくる相手は捨てて、私にしませんか。