検閲前夜のひらログ

おひまつぶしになれば、さいわいです。

下書き

 このごろ、「書きはじめたはよいものの書き上げられない期」に足をつっこんでしまったらしく、こころにうつりゆくよしなしごとが反故の山を築いては頭のなかを散らかしている。たくさん持っていることに耐えられない性分だから、思いつきの断片をブログという外部メモリにすっかり移しておく。このなかから、きっとつぎの記事が産まれる。

  • 「思いつきを気楽に書きとめる場所としてサブブログをつくったのにさあ、まとまった文章のかたちをとらないと公開できないってこだわりが自分の首を絞めちゃって、けっきょくひらログでも検閲前夜でもちゃんと書いてる」と最愛の宇宙人にこぼしたところ、「その感覚は自分にはないな。職業病だね」と返ってきた。
  • 病的なこだわりがおのれを苦しめがちなのは自覚しており(上の例はぜんぜん病的じゃないけど)、「なぜするのかわからないことをしたくない」傾向が強すぎるのだろうなって頻繁におもう。冗談がつうじないこと、式と名のつく催しをできるかぎり避けること、会社づとめがつづかないこと、みんなこの気質に起因するんじゃないかって。
  • 会社に着くと軽微な離人感を覚えるようになったの、かなりよくないね。
  • 実家に愛着をもっている人とかお金に困っていない人とか婚姻制度にフィットできた人とか見ても「ほんとうによかったねえ」とおもうだけなのに、業務や研究に邁進する人の話を聞くと「いっぽうおれは……」というむなしさと焦りをもてあますようになってきた。どうやら私は「座ってるだけで金もらえてラッキー!」的発想ができない人間らしかった。勉強がしたい。私のする仕事は勉強になっているという実感がほしい。
  • 黒髪マッシュが似合いすぎて、毎日が部分的に楽しい。バイブス上がるってこういうことか。美容師さんありがとう。県外に引っ越しても髪を切りに毎月帰りたいくらい。ストレートのショートヘアが得意で、「爆イケのゲイガールっぽく」ってオーダーが通るスタイリストさんはいらっしゃいますか?
  • 他人が職業や専攻に由来する厳密さをあらわにする瞬間に興奮する。自身の不正確な物言いに対して、訂正あるいは追及されるのはかなり好きだ。具体例を思い出したらぜひ記事にしたい。興奮するので。
  • 震災、パンデミック、五輪の強行を経験して、このごろますます強く感じることがある。困難な状況に直面したとき「私にはこれ(=演奏や競技)しかできないから」とは決して口にしないアスリートやアーティストを私は敬愛する。
  • 上のつづき。SIRUPと橋本愛をInstagramで見かけた日は部分的にハッピーだ。ふたりとも、音楽や映像・演劇やファッションを内に閉じた娯楽とはとらえていない。社会をまなざすアーティストであろうとする姿勢が、発せられることばから読み取れる。かつ、ふたりの美点は、ヘルジャパンにあって目をひらき耳をすまし声をあげながらも、憎しみや諦めに囚われてはいないところ。はじめに愛があるところ。私が忘れてしまいがちなこと。ラブの人なの。ヘルシーでビッグなラブ。いいな。そんなふうに、愛に生きてえな。私のいう愛とは、性愛や人間を対象とする愛のみをさす語ではありません。
  • わが生活および人生に対する当事者意識が稀薄になりかけた(これは婉曲表現)ときは、TENDREのENDLESS feat. SIRUPか、ミーガン・ラピノー選手がワールドカップ優勝パレードで披露したスピーチを聴いている。ところで、ハフポストさえラピノー選手を「モノ言うアスリート」って評価するのヤバくない? 引用符つきではあったけどさ。「(日本では)アスリートはものをいわぬものである」の裏返しじゃん。ものいう人を私は敬愛する。「動く筆と歩みは大切なプライド」ってSIRUPも言ってるよ。